• "合流式"(/)
ツイート シェア
  1. 新潟市議会 2022-03-14
    令和 4年 3月14日環境建設常任委員会-03月14日-01号


    取得元: 新潟市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-22
    令和 4年 3月14日環境建設常任委員会-03月14日-01号令和 4年 3月14日環境建設常任委員会                 環境建設常任委員会会議録               令和4年3月14日(2月定例会)                                     議会第4委員会室 令和4年3月14日  午前 9時59分開会            午前11時40分閉会 〇環境建設常任委員会  1 議案審査    ・下水道部    経営企画課  下水道計画課    ・水道局 〇環境建設常任委員協議会  1 報告    ・青山浄水場電気トラブルによる市民への影響について(水道局)
    出席委員  (委員長)  美の よしゆき  (副委員長) 保 苅   浩  (委員)   金 子 益 夫  佐 藤 幸 雄  栗 原   学  皆 川 英 二         林   龍太郎  風 間 ルミ子  宇 野 耕 哉  小 山   進         志 田 常 佳  竹 内   功  中 山   均  〇出席説明員   水道局総務部長      倉 元   誠   水道局技術部長      帆 苅   功   経営企画課長       平 出 真 史   下水道計画課長      山 口 貴 史   水道局経営管理課長    渡 辺 賢 二   水道局管路課長      中 山 郁 夫   水道局浄水課長      稲 田 秀 明  以上のてんまつは会議録のとおりであるので署名する。    環境建設常任委員長   美の よしゆき ○美のよしゆき 委員長  ただいまから環境建設常任委員会を開会します。(午前9:59)  本日の欠席はありません。  本日は日程に従い、下水道部及び水道局の審査を行います。また、水道局から「青山浄水場電気トラブルによる市民への影響について」報告の申出がありますので、審査終了後、協議会においてこれを受けたいと思いますが、よろしいでしょうか。                   (異 議 な し) ○美のよしゆき 委員長  そのように行います。  本日使用する資料は、事前もしくは本日お手元に配付していますので、御確認願います。  初めに、下水道部の審査を行います。  初めに、下水道部長に対して総括質疑ありませんか。                    (な  し) ○美のよしゆき 委員長  以上で下水道部総括質疑を終わります。  次に、経営企画課及び下水道計画課の審査を行います。経営企画課長から一括して説明をお願いし、質疑に当たっては内容により担当課長から答弁をお願いすることとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。                   (異 議 な し) ○美のよしゆき 委員長  そのように行います。それでは、経営企画課長よりお願いします。 ◎平出真史 経営企画課長  議案第1号令和4年度新潟市一般会計予算関係部分下水道部所管分と議案第10号下水道事業会計予算について、説明します。  議案第1号一般会計予算関係部分について、資料1-1、1ページ、初めに歳入です。第19款国庫支出金と第20款県支出金は、国設及び県営排水機場運転管理に係る国、県からの委託金です。  第26款市債は、雨水排水対策事業として下水道事業会計で実施する事業の繰出金に対する起債と、都市排水応急対策事業として中央区の山二ツ排水路と江南区の山崎排水路工事に係る県への負担金に対する起債です。  続いて、歳出です。初めに、第8款土木費、第4項都市計画費、第1目都市計画総務費下水道事業会計繰出金は、予算額が141億3,350万2,000円で、前年度比6,626万6,000円の増です。経費の内容は、下水道事業会計で説明します。  次に、第6項1目都市排水応急対策費浸水対策の推進は、山二ツ排水路山崎排水路の県との合併施工による工事の負担金です。都市排水施設維持管理は、都市排水路ポンプ場維持管理費土地改良区への都市排水経費負担金です。  続いて、議案第10号下水道事業会計予算について説明します。初めに、資料1-1、2ページ、1、業務の予定量です。接続世帯数は30万7,000世帯、前年度比7,000世帯の増、年間有収水量は7,162万2,000立米、前年度比20万8,000立米の増と見込んでいます。  次に、2、予算規模及び予算の概要です。初めに(1)、総事業費について、収益的支出資本的支出の合計額は679億4,257万1,000円で、前年度比13億6,747万円余、2.1%の増です。  次に、(2)、収益的収入及び支出について、差引きは20億8,971万円余で、税抜きの当年度純利益は12億8,918万円の黒字を見込んでいます。  次に、(3)、資本的収入及び支出について、差引きは、資本的収支の差引額で141億円余の不足ですが、損益勘定留保資金利益剰余金処分額など内部留保資金で補填します。  続いて、3ページ、3、予算の内訳です。初めに、(1)、収益的収入及び支出、収入です。第1款事業収益全体で、326億5,972万3,000円、前年度比8,579万9,000円の減です。初めに、第1項営業収益、第1目下水道使用料は134億106万3,000円、前年度比1億9,476万円余の増です。これは、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ事業系の有収水量が回復傾向にあることによるものです。第2目他会計負担金は、雨水処理に係る一般会計からの負担金で、前年度比8,383万円余の増です。これは、雨水施設に係る維持管理費の増などによるものです。  次に、第2項営業外収益、第1目他会計補助金は、前年度比2億524万円の減で、分流式下水道の整備にかかった資本費の減などによるものです。  次に、第5目消費税及び地方消費税還付金は、還付額として1億円を見込んでいます。  続いて、支出です。第1款事業費の全体では305億7,000万6,000円で、前年度比4億5,529万円余の減です。初めに、第1項営業費用、第1目管渠費から第5目農業集落排水費までが管渠、ポンプ場、処理場などの維持管理に係る動力費、修繕工事費、委託料や担当職員の給与費などです。第6目流域下水道維持管理負担金は、県が維持管理を行っている流域下水道に係る県への負担金です。第7目排水設備費は、下水道への接続促進などに要する経費です。第8目業務費は、下水道使用料の徴収などに係る経費で水道局への徴収委託料などです。第9目総係費は、事務職員の給与及び一般事務費などです。第10目減価償却費、第11目資産減耗費は、それぞれ予定額を記載のとおり計上しています。  次に、第2項営業外費用、第1目支払利息及び企業債取扱諸費は、元金償還が進み、高利率の企業債残高が減少していることから、3億7,541万円余減少しています。なお、企業債利息に充当するための企業債を6,020万円借り入れます。  続いて、4ページ、(2)、資本的収入及び支出、初めに収入です。第1款資本的収入の全体は232億2,825万5,000円で、前年度比12億4,220万円余の増です。初めに、第1項企業債、第1目建設企業債は7億3,410万円の増で、これは支出で説明する建設事業費の増に伴うものです。第2目資本費平準化債は、前年度と同額の50億円としています。  次に、第2項国県補助金、第1目国庫補助金は3億6,728万円余の増で、建設企業債と同様に、建設改良事業の財源であり、建設事業費の増に伴うものです。  次に、第3項1目他会計補助金は、企業債の償還などに充てるための一般会計からの繰入金で、1億8,767万円余の増です。  次に、第4項負担金、第1目工事負担金は、受益者負担金・分担金などで4,535万円余の減です。  続いて、支出です。第1款資本的支出全体では373億7,256万5,000円で、前年度比18億2,276万円余の増です。初めに、第1項建設改良費は149億189万7,000円、11億7,538万円余の増で、増額の理由は、浸水対策合流式下水道の改善に係る整備を加速化させることによるものです。第1目管渠建設費、第2目ポンプ場建設費、第3目処理場建設費などの金額は記載のとおりです。内容は、この後説明します。  次に、第2項1目企業債償還金については、224億7,066万8,000円を償還します。  続いて、5ページ、4、主な事業、一般会計は記載のとおりです。  下水道事業会計公共下水道の整備の総額は、128億9,000万円で、事業の概要は、下水道施設の改築、浸水対策の推進、下水道施設の耐震化・耐水化、下水道処理区域の拡大、合流式下水道の改善です。  事業内容について、6ページを御覧ください。初めに、①、下水道施設の改築では、ストックマネジメントによる改築として、管渠では約6.1キロメートルの更生工事を実施する予定です。処理場施設では船見下水処理場の改築に係る基本設計を行うほか、中部下水処理場における汚泥処理施設中央監視設備などの更新を進めます。ポンプ場施設では、木戸ポンプ場などで電気設備などを更新します。  次に、②、浸水対策の推進です。雨水排除能力の強化として、鳥屋野・万代・下所島排水雨水バイパス管下水道工事のほか、松浜雨水ポンプ場調整池築造工事などを引き続き進めるとともに、流域治水関連法改正に伴う想定最大規模降雨による浸水区域図の策定に着手します。  次に、7ページ、③、下水道施設の耐震化・耐水化は、防災拠点や避難所を結ぶ道路、緊急輸送路に埋設されている管渠のほか、処理場やポンプ場施設の耐震化、耐水化を行います。管渠の耐震化は、白山下水道橋など、約0.6キロメートルの幹線管渠の整備を予定しており、処理場施設の耐震化・耐水化では中部下水処理場放流渠耐震補強工事を進めるとともに、ポンプ場施設の耐水化の実施設計を行います。  次に、④、下水道処理区域の拡大では、選択と集中による投資効果の高い下水道整備を行い、記載の各処理区で約4.0キロメートルの汚水管渠を整備することにより、年度末普及率は90.2%となる見込みです。  次に、⑤、合流式下水道の改善は、雨天時の公共用水域への未処理下水の放流を削減するため、記載のとおり貯留施設などを整備します。以上の建設事業の詳細については、資料1─2、施工予定箇所表を御覧ください。  続いて、8ページ、その他の安心安全の土台強化です。①、宅地内雨水貯留浸透施設設置助成及び②、防水板設置等助成は、各種の助成制度を使いながら自助、共助を含めた総合的な浸水対策により浸水被害の軽減を図るものです。  次に、③、下水道施設管理運営関係は、管渠、ポンプ場、処理場などに係る維持管理経費です。施設の効率的かつ適正な維持管理として、管路施設については新たに中央区などにおいて、包括的民間委託を開始し、ポンプ場施設については維持管理業務民間委託を拡大します。  続いて、9ページ、その他の汚水処理施設整備です。初めに、①、市浄化槽整備事業は、西蒲区、南区などの指定地域において、市が合併処理浄化槽を設置するとともに維持管理も行うもので、下水道の整備に替えて効率的な生活排水処理を推進していくものです。設置基数は、30基を見込んでいます。  次に、②、流域下水道関係は、県が管理運営する流域下水道について建設に係る経費負担を行い、整備の促進を図ります。事業内容は、施設の耐震化、改築が主なものです。  次に、下水道への接続促進関係は、各種の助成制度融資制度により下水道への接続促進を図ります。  次に、10ページ、【参考】人件費及び企業債の状況です。(1)は使用料や支出予算の総額に対する比率、(2)は職員1人当たりの平均給料と年齢、(3)は利率別企業債残高の見込額です。  続いて、令和4年度新潟市下水道事業会計予算について、議案書45ページ、第5条、債務負担行為です。下水道管路施設包括的民間委託白根中央浄化センター監視制御設備工事など、6事業について、期間と限度額の債務負担行為を設定するものです。  次に、46ページ、第6条、企業債です。下水道事業として、企業債を借り入れるものです。起債の方法、利率及び償還の方法は記載のとおりです。 ○美のよしゆき 委員長  ただいまの説明に質疑はありませんか。 ◆風間ルミ子 委員  3点お聞きします。雨水排水対策事業の山二ツ・山崎排水路工事負担金については、平成30年度から令和8年度までの事業とのことです。令和3年度の当初予算は2億3,460万円、新年度はその半分以下の事業費ですが、全体の事業費と、市の負担分をお聞かせください。 ◎山口貴史 下水道計画課長  山二ツ・山崎排水路の工事は県が行うもので、全体の事業費約20億9,000万円、そのうち本市の負担額は5億4,000万円です。 ◆風間ルミ子 委員  負担割合の考え方もお聞かせください。 ◎山口貴史 下水道計画課長  農業用排水路として県の農地部局が整備していますが、市街地の水も流れているということから、農地分と都市分の排水見合いに合った割合で、それぞれ県と市で費用負担をしています。 ◆風間ルミ子 委員  令和3年度の事業全体の進捗状況はどうなっているでしょうか。令和8年度内に完了する見込みでしょうか。 ◎山口貴史 下水道計画課長  県からは、令和8年度と聞いていますが、農業用排水路といっても市街地の中を貫通しているので、施工や家屋調査などの工事にかなり時間がかかっているとのことです。予定どおりとは聞いていますが、早期に完成するよう県との協議を積極的に進めていきたいと考えています。 ◆風間ルミ子 委員  次に、背割排水路について、今回箇所づけを見ましたら3,457メートルを整備する予定になっています。平成23年から始まった事業ですが、毎年3キロ程度の整備なのでしょうか。 ◎山口貴史 下水道計画課長  資料1─1、6ページ、背割排水路整備Lイコール約3.5キロと記載しています。例年、地元の要望を基に予算化し、年度によってばらつきはあります。昨年度は約1.9キロですので2キロ前後で進めていますが、地元の要望が多かったため、来年度は3.5キロになっています。要望により、多少距離の前後はあります。 ◆風間ルミ子 委員  地元の要望には大体100%を応えていると理解したいと思います。残りの部分を整備するに当たって、条件はあるのでしょうか。 ◎山口貴史 下水道計画課長  この背割排水路事業は、地域の要望を受けて行いますが、90%以上の下水道の接続を要件としています。 ◆風間ルミ子 委員  もう一点お願いします。人孔浮上対策マンホールが浮き上がらないような工事についてです。計画的に整備していると思いますが、必要な耐震化工事進捗状況、全体のマンホールのうちどれぐらい耐震工事が終わっているかをお聞かせください。 ◎山口貴史 下水道計画課長  下水道施設の耐震化については、重要な管渠の耐震化を計画的に行っています。地震が起きて液状化したときに、マンホールの浮上を防止するためには、主に2つの工法があります。1つは液状化の浮力に耐えられるように重さで抑える方法、もう1つは液状化する地下水の上昇に対して、マンホールに装置をつけ水を抜いて浮力を逃がす方法で、この2つの方法を施工の場所や条件などを勘案し選択しています。人孔については、来年度約80か所程度を予定していますが、調査してみないとどのくらい耐震化に問題があるかが分からないため進捗状況は分かりません。管渠の進捗状況ですが、重要な管渠約600キロメートルのうち約半分程度耐震化が進んでいます。 ◆風間ルミ子 委員  国家予算でも減災、防災に力を入れていますが、新年度予算を見るとそれほど増えていないようです。国の支援はもちろんあると思いますが、どうでしょうか。 ◎山口貴史 下水道計画課長  御指摘のとおり、国も防災、減災、国土強靱化の観点で、地方に対して積極的に予算づけしています。本市もそれに対応していますが、浸水対策などの大きな工事の進捗もありますので、臨機応変に対応し、国の財源は確実に活用するよう意識して事業を進め、国に要望もしているところです。 ◆宇野耕哉 委員  合併処理浄化槽については、2年、3年ぐらい前から力を入れているところだと思います。当初、下水道に接続するのと合併処理浄化槽に接続するのとでは抵抗感を持たれていると聞いていましたが、理解は進んでいるのでしょうか。 ◎平出真史 経営企画課長  資料の浄化槽整備事業については、市が整備する公設浄化槽です。昨年来説明しているのは、下水道整備を縮小して、環境部の制度で浄化槽を個人設置していただくという仕組みのものです。協議会報告の中でも説明しましたが、おおむね対象地域の皆様には御理解いただき、下水道整備の縮小を図り、個人で設置する浄化槽のほうにシフトしていただいています。 ○美のよしゆき 委員長  ほかにありませんか。                    (な  し) ○美のよしゆき 委員長  以上で経営企画課及び下水道計画課の審査を終わり、下水道部の審査を終わります。  次に、水道局の審査を行います。初めに、水道局各部長に対して総括質疑はありませんか。 ◆竹内功 委員  現在、裁判で係争中の案件について、この裁判で、外部から見ていてハードルをクリアしたなと感じる点が1つありました。それは、地方公務員災害補償基金新潟市支部がこの件を一部認定しているという報道です。そこで、この係争中の案件を背景にして、職場の環境が改善されたのか、もしなされたならどんなところを改善したのかお尋ねします。 ◎倉元誠 水道局総務部長  これは、いわゆるパワハラ裁判と言われているもので、裁判の中身については、係争中ですのでコメントを控えたいと思います。職員の自死という悲しい結果になったわけですので、今後こうしたことのないよう、メンタルヘルス、パワハラに関する講習会、研修会の開催など、全市的な取組に合わせて、または水道局独自に対策を取っています。直近では、職員に対するパワハラアンケート等も行いました。職場実態の把握に努め、有効な対策を取っていきたいと考えています。 ◆竹内功 委員  次に、水道局の関連で、入札が不調になったという話が出ていますが、これは本当でしょうか。もしあったのならば、何件ぐらいあったのでしょうか。 ◎倉元誠 水道局総務部長  今、手元に資料がありませんが、入札不調は何件か報告があります。令和3年度の入札不調の件数ですか。お時間いただけますか。すみません。 ○美のよしゆき 委員長  委員会を休憩します。(午前10:33)
                       (休  憩) ○美のよしゆき 委員長  委員会を再開します。(午前10:33) ◎倉元誠 水道局総務部長  令和3年度の工事の入札不調の件数は、おおむね5件程度です。 ◆竹内功 委員  また別の話になります。水道局の職員の採用形態は、市役所の一般職とは違うのでしょうか。水道局の技術者は、水道局の中で育成されるのでしょうか。 ◎倉元誠 水道局総務部長  水道局では、技術系の職員は、現在、独自で採用しています。独自といっても、もちろん人事委員会の採用試験を経て、水道局で技術職員を採用し、職員を育成しています。ただし、市全体の幅広い視野が必要ですので、技術職員一定程度の市長部局との人事交流は続けていきたいと考えています。 ○美のよしゆき 委員長  ほかにありませんか。                    (な  し) ○美のよしゆき 委員長  以上で水道局の総括質疑を終わります。  次に、水道局経営管理課長から説明をお願いします。  なお、質疑に当たっては、内容により担当課長から答弁をお願いします。 ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  議案の説明に先立ち、先月2月25日及び3月6日から7日にかけ2回にわたり、青山浄水場からの配水区域において断水、濁水が発生し、地域の皆様には大変御迷惑をおかけしました。また、議員の皆様には大変御心配をおかけして誠に申し訳ありませんでした。本件の概要、また今後の対応については、この後の委員協議会で報告しますので、よろしくお願いします。  それでは、議案第11号令和4年度新潟市水道事業会計予算について説明します。議案第11号資料、1ページ、1、業務の予定量です。議案書では48ページ、第2条に定める部分です。給水戸数は33万5,000戸、年間配水量は9,666万2,000立方メートル、年間給水量は9,153万9,000立方メートル、有収率は94.7%を予定しています。前年度と比較すると、給水戸数は若干増加する見込みです。また、年間配水量年間給水量ともに、人口減少や節水器具の普及などによる水需要の減少から、前年度予算比で0.2%の減を見込みました。有収率は、前年度並みとしています。  次に、2、予算規模及び予算の概要です。初めに、(1)、総事業費は293億8,400万円余を計上し、前年度比では13億1,700万円余の増、率にして104.7%です。  次に、(2)、収益的収入及び支出です。議案書では49ページ、第3条に定める部分です。事業収益は170億4,500万円余を計上し、前年度比では1億6,700万円余の減、率にすると99.0%です。営業収益以下の内訳は、記載のとおりです。事業費は157億7,200万円余を計上し、前年度比では2億7,800万円余の増、率にすると101.8%です。営業費用以下の内訳は、記載のとおりです。差引きは12億7,300万円余となり、消費税を調整後の当年度純利益は括弧内記載のとおり4億4,600万円余を見込んでいます。  次に、(3)、資本的収入及び支出です。議案書では50ページ、第4条に定める部分です。資本的収入は56億5,100万円余を計上し、前年度比では9億3,100万円余の増、率にすると119.7%です。企業債以下の内訳は、記載のとおりです。資本的支出は136億1,200万円余を計上し、前年度比では10億3,800万円余の増、率にすると108.3%です。内訳の建設改良費企業債償還金は、記載のとおりです。差引きは79億6,000万円余の収入不足ですが、不足額については、①、当年度消費税及び地方消費税資本的収支調整額のほか、②、③に記載の財源により補填することとしています。  次に、2ページ、3、予算の内訳です。予算説明書特別会計企業会計)の186ページ及び187ページに記載の予算実施計画関連部分です。初めに、(1)、収益的収入及び支出の収入についてです。収入の大部分を占める第1款事業収益、第1項営業収益、第1目給水収益は、146億6,000万円余を計上し、前年度比では1億400万円余の減、率にすると99.3%です。これは年間給水量の減少に伴うものです。第3目その他営業収益は、6億8,500万円余を計上し、前年度比では1,900万円余の減、率にすると97.2%で、主に下水道使用料徴収受託業務に係る経費の減少に伴い、下水道使用料徴収受託金が減少したことによるものです。  次に、第2項営業外収益、第2目加入金は、2億1,100万円余を計上し、前年度比では400万円余の増、率にすると102.3%で、給水装置の新たな設置は、減少傾向にあります。直近の実績から変動を予測し、予算値としていますが、令和3年度予算で減少を多く見込み過ぎていたことから、前年度比が増加したものです。  次に、第3項特別利益、第3目その他特別利益は、満願寺浄水場で保管していた放射性物質濃度が8,000ベクレルを超えるいわゆる指定廃棄物について、昨年の環境省による再測定の結果、処分可能となる濃度まで減衰していることが確認できたことから、処分に係る経費分として、その全額について国から補助を受けるものです。第4目浄水汚泥等対策賠償金は、前年度に要した放射性汚泥の保管、運搬、再利用などに係る経費について、東京電力ホールディングス株式会社へ賠償金として請求するものです。令和3年度に要する費用の見込みが見込額1億5,500万円余を令和4年度に収入として計上していますが、汚泥処分予定量の差や処分費用の削減などにより前年度比で7,700万円余の減を見込んでいます。  続いて、支出です。初めに、第1款事業費、第1項営業費用、第3目修繕費は17億3,100万円余を計上し、前年度比では1億7,800万円余の増です。主な増加理由は、庁舎の外壁補修や防水工事によるものです。第7目減価償却費等は、固定資産除却費及びこれまで取得した資産の減価償却費を積み上げて63億7,400万円余を計上し、前年度比で1億4,100万円余の増です。施設の整備、更新を計画的に行っていることから、取得する資産の増加に伴い減価償却費が増加しています。第8目その他の営業費用は、路面復旧費や通信運搬費などを積み上げた費用として7億3,000万円余を計上し、前年度比8,000万円余の増で、これは既に使用していない取水施設の撤去を開始することによるものです。  次に、第2項営業外費用、第1目支払利息及び企業債取扱諸費は5億7,500万円余を計上し、前年度比では4,300万円余の減ですが、これは高金利債の残高が減少してきていることによるものです。第3目消費税及び地方消費税は3,700万円余を計上し、前年度比で1億700万円余の減です。これは、主に建設改良費の増に伴い、控除される仮払い消費税が増加したことに伴うものです。  次に、第3項特別損失、第3目浄水汚泥等対策費は2億3,300万円余を計上し、前年度比では3,200万円余の増です。主な要因は、満願寺浄水場で保管を続けていた指定廃棄物の処分に係る経費を計上したことによるものです。  続いて、3ページ、(2)、資本的収入及び支出、初めに、収入です。予算説明書では188ページの内容です。第1款基本的収入、第1項企業債は46億6,900万円を計上し、前年度比では9億7,500万円の増です。令和3年度から令和6年度までの継続事業、青山浄水場施設整備事業が本格化し、必要な資金を確保することが主な要因です。  次に、第2項国庫補助金は3億1,900万円余を計上し、前年度比では1,500万円余の減で、主に、老朽管更新における国庫補助対象工事が減少したことによるものです。  次に、第3項出資金は3億3,100万円を計上し、前年度比では8,100万円の減です。主な要因は、対象事業である浄水場・配水場間の相互連絡管整備に係る事業費の減によるものです。  次に、第6項補償金は2億5,900万円余を計上し、前年度比では5,800万円余の増です。他事業関連工事のうち、主に道路関連工事が増加したことによる補償金の増が主な要因です。  次に、第7項投資償還金、第1目長期貸付償還金は、前年度600万円に対し、皆減となっています。これは、公益財団法人新潟水道サービスに対する長期貸付金の償還が令和3年度で完了したことによるものです。  続いて、支出です。第1款資本的支出、第1項建設改良費については、後ほど主な事業計画で説明します。  次に、第2項企業債償還金は34億1,900万円余を計上し、前年度比では1億9,000万円余の増です。これは、令和2年度に完了した配水場施設整備事業に係る企業債借入金の償還が本格化することなどによるものです。  続いて、4ページ、4、主な事業計画では主要な事業、取組について、新マスタープランに掲げる安全、強靱、持続という3つの方向性ごとに整理しています。  安全について、水質管理の充実・強化として、水質検査機器の適切な維持管理と計画的更新及び整備により検査精度を確保し、引き続き国の基準より厳しい本市独自の水質管理目標を定め、安全でおいしい水道水の供給に努めます。  強靱について、浄配水施設の計画的更新及び災害対策です。初めに、青山浄水場施設整備事業は令和3年度から4か年の継続事業として、総額38億1,000万円余の工事を予定しているものであり、令和4年度は主に受変電設備、排水ポンプ設備の更新のほか、土木構造物の耐震化、長寿命化並びに耐震化を目的とした浄水場構内の配水管布設工事などを行います。次に、巻取水場施設整備事業は、令和4年度から令和6年度までの3か年継続事業として、総額7億7,300万円余の工事を新たに行うものであり、老朽化した受変電設備、取水ポンプ設備の更新と土木構造物の耐震化、長寿命化及びより効果的に浄水処理を行うための活性炭注入設備を設置するものです。令和4年度は、主に自家発電設備の更新工事を行います。次に、浄配水施設の更新及び整備では、各施設の経年劣化の状況を踏まえた計画的な設備の更新、整備を進めます。  次に、管路施設の計画的更新及び災害対策についてです。初めに、基幹管路更新事業では、更新周期を迎えた配水幹線の更新を計画的に進めます。次に、基幹管路整備事業では事故・災害時の相互融通を目的に、巻浄水場系と戸頭浄水場系、南浜配水場系と内島見配水場系、信濃川浄水場系と青山浄水場系の大ブロック間の相互連絡管の整備を進めます。次に、配水支管更新事業では、中心市街地に多く残存し、老朽化により漏水の懸念が高くなっている鋳鉄管の更新強化を図りながら、更新周期を迎えた老朽配水支管を計画的に更新します。また、重要施設向けの配水管の耐震化として、東区役所、消防局本局、白根大通病院向けの配水支管の耐震化を行います。鉛給水管更新では、鉛給水管が分岐している配水支管の更新に合わせて、効率的に鉛給水管を更新し、この解消を図ります。  5ページ、持続について、初めに、経営基盤の強化では、業務効率化に向けた民間委託の実施として、中央配水施設の統廃合により廃止した月潟浄水場のほか、2つの取水施設の撤去を令和4年度から令和7年度までの4か年継続事業とし、設計から施工までを一括発注するデザインビルド方式により行います。なお、当該事業は集中改革プランに位置づけているものです。また、引き続き水道事業経営審議会の意見や助言を事業運営に反映していきます。さらに、ICTを活用した業務効率化として、定型的な入力業務をソフトウエアにより自動化するRPAを導入し、試行運用を行います。  次に、戦略的な広報及びお客様の意見・要望の把握では、広報紙の発行など効果的な広報に努めるとともに、お客様アンケートの実施や水道モニター制度の運用などにより、お客様の意見を把握し、事業運営の参考にします。  次に、放射性物質を含む浄水汚泥の適切な管理と情報提供は、浄水過程で通常発生する200ベクレル以下の浄水汚泥について、引き続き有効利用を原則として、安全、確実な処分を実施します。また、満願寺浄水場で保管を続けてきた指定廃棄物について、指定解除の手続を取り、管理型最終処分場で確実に埋立処分します。  最後に、技術・知識を有する人材の確保と育成では、水道局職員研修基本計画に基づき、専門性を重視した研修を実施し、持続可能な水道事業の運営に向けて、人材の育成を進めます。  次に、6ページ、5、建設事業計画、(1)、継続事業及び財源内訳では、令和3年度から着手している青山浄水場施設整備事業と、令和4年度から新たに着手する巻取水場施設整備事業について、総事業費、事業年度、令和4年度事業費、財源内訳及び備考欄には令和4年度に行う主な工事内容を記載しています。  (2)、単年度事業では、計画的に進める管路関係の事業費について記載しています。その他の管路整備は、道路改良などに伴う配水支管の整備や新規給水要望に伴う配水支管の新設、他事業工事に伴う配水支管の移設などで、全体で13億300万円余を計上しています。次に、7ページ、浄配水場等施設整備費について、原水施設費、浄水施設費、配水施設費では、設備や機器等の機能維持に向けた備考欄記載の更新工事などを予定しています。次に、営業設備費では、水道メーター購入費、水質管理に係るシステムの導入や機器購入など2億6,900万円余を計上しています。  8ページから11ページには、主な管路関連の工事予定箇所を、12ページには人件費及び公債費の対料金収入比率及び対支出予算比率、職員1人当たり平均給料・年齢、利率別地方債残高見込額を記載していますので、後ほど御確認ください。  続いて、議案第11号令和4年度新潟市水道事業会計予算について、議案書51ページを御覧ください。第5条、継続費は、浄配水施設の統廃合により廃止した月潟浄水場のほか、2つの取水施設を撤去する取水施設撤去事業を令和4年度から令和7年度までの4か年で、また老朽化した受変電設備、取水ポンプ設備の更新と土木構造物の耐震化、長寿命化などを実施する巻取水場施設整備事業を令和4年度から令和6年度までの3か年で行うため、継続費を設定するものです。  次に、52ページ、第6条の債務負担行為です。水道管路施設情報GISシステムデータ更新業務、閉庁時間帯における受付業務は、令和5年度からの複数年契約となる業務で、令和5年4月1日からの委託業務の円滑な実施に向け、準備期間として令和4年度中に受託業者の決定並びに契約の締結を行うものです。閉庁時間帯における受付業務については、水道料金の支払いがコンビニでの支払いやスマホ決済の導入など納付方法の整備が進んだことで、近年、水道局窓口での支払い割合は、全体の0.7%と大変低くなっています。そこで、令和5年4月からは夜間、休日も含め、水道局窓口での現金収納と本局以外の3施設、秋葉事業所、北営業所、西蒲営業所での宿日直による庁舎管理業務委託を廃止し、漏水通報や引っ越し等の受付を本局で集中して行うことで効率化を図ります。直接お客様対応が必要となる業務であることから、準備期間を十分に取り、円滑な移行に努めます。次に、取水・導水管長寿命化調査業務から配水管布設工事までについては、令和4年度から令和5年度にかけて業務及び工事を行い、予算執行が令和5年度となるものです。次に、浄水発生汚泥収集運搬・処分業務から水道週間行事企画・運営業務までについては、令和5年度の単年度執行となる業務等で、令和5年4月1日からの円滑な実施に向け、準備期間として令和4年度中に受託業者の決定並びに契約の締結を行い、それぞれ記載の期間、限度額により債務負担行為を設定するものです。  次に、53ページ、第7条、企業債は、記載の3事業の借入金について、限度額、起債の方法、利率、償還の方法を定めるものです。  次に、54ページ、第8条は、流用可能な経費、第9条は議会の議決を経なければ流用することのできない経費を定めるものです。  次に、第10条、たな卸資産の購入限度額は、水道メーター及び修繕用の管材料などの購入費について限度額を定めるものです。  令和4年度予算説明書特別会計企業会計)、186ページから209ページに予算実施計画、予定キャッシュ・フロー計算書、給与費明細書、継続費に関する調書、債務負担行為に関する調書、予定貸借対照表及び予定損益計算書、重要な会計方針などを記した注記を記載していますので、後ほど御確認ください。 ○美のよしゆき 委員長  ただいまの説明に質疑はありませんか。 ◆竹内功 委員  浄水汚泥の200ベクレル以下の有効利用について、汚泥の搬出先はどこになりますか。もし搬出先を公表できないということであれば、その理由を聞かせてください。 ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  200ベクレル以下については、セメント原材料や改良土として市内で使っていただいています。業者名については、控えたいと思います。 ◆竹内功 委員  セメント原材料は持っていく場所が大体想像できますが、改良土はどこへ行くのですか。 ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  道路工事などの路盤材として使われています。 ◆竹内功 委員  3.11以前、西蒲区であれば、水道局へ行くとこの土を無料でもらえました。それは例えば植木には大変いい土でした。その後放射性物質が出てくるということで、それはなくなりましたが、200ベクレル以下であったとしても有害で、害がないなんてことはない。それで、どこへ行くのかということを知りたいのです。公表できない理由は何ですか。 ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  改良土と路盤材等、そういったところで使われた先という御質問でしょうか。 ◆竹内功 委員  それを含めてです。例えばどういうところで使われているのかが分かれば、流れが想像できますが、今の説明では、どこへ行って、それがどういう使われ方をしているのか分かりません。そこは公表できないのですか。 ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  業者から聞いているのは、路盤材として市内の道路改良工事などで使われているということです。決して不法投棄といったことはないと考えています。 ◆風間ルミ子 委員  管路施設の計画的更新及び災害対策に関連して伺います。一般質問で青山浄水場への導水管のお話をお聞きしました。青山浄水場へ取水した原水を送る導水管、それは信濃川水管橋を通っているということでしたが、その導水管が1本しかないというお話だったと思います。あってはならないわけですが、例えば事故が起きて導水管が破断すると、浄水場へそもそも送る水がなくなって浄水場は空になると理解していいでしょうか。 ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  おっしゃるとおりです。 ◆風間ルミ子 委員  複線化は大変お金もかかるので、もしもの場合は仮設の管路を布設するというお話だったと思いますが、例えばその場合どれぐらいの時間で布設が完了するかシミュレーションしているのでしょうか。 ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  御心配されているのは、和歌山市の事故と同様な事例が起きる可能性についてかと思います。和歌山市はすぐ隣に道路橋があり、そこに仮設の配管を造って、復旧しています。信濃川水管橋にもすぐ隣に道路橋がありますので、管を布設して、仮復旧することを考えています。和歌山市の例でいいますと1週間以内には復旧していますので、ほぼ同じか、準備ができればもっと早期にできるかと考えています。 ◆風間ルミ子 委員  仮設の管路を布設するとして、その管路は既に用意されているのか、もしくは注文すればすぐ来るのか、どのようになっていますか。 ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  業者には、発注後2日ぐらいで材料が届くと確認しています。 ◆中山均 委員  議案第11号資料、2ページの職員給与費、12ページの人件費、議案書、54ページ、の職員給与費、それぞれ数字が違いますが、資料、2ページの職員給与費はあくまでも収益的収入及び支出の中での給与費で、これ以外に給与費に相当する部分があるのか、あるいは福利厚生とか、社会保険などがここに加わって、2,751,742という数字になるのか、教えていただけますか。 ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  資料、2ページに記載の支出は、あくまでも収益的支出ということで、3条予算の職員のものになります。 ◆中山均 委員  議案書の職員給与費と資料、12ページの人件費は同じ数字だと思いますが、これにカウントされている正規職員の人数と会計年度任用職員の給与はどこに含まれているのか教えていただけますか。 ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  すみません。少々お時間をください。 ○美のよしゆき 委員長  委員会を休憩します。(午前11:09)                    (休  憩) ○美のよしゆき 委員長  委員会を再開します。(午前11:09) ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  まず、人数は、令和4年度予算説明書特別会計企業会計)を御覧ください。190ページ、給与費明細書に職員数が記載されています。会計年度任用職員は、収益的支出に含まれます。 ◆中山均 委員  会計年度任用職員の給与は、市長部局もそうですが、人件費や給与費に計上される場合と、課によって、一般的な事業費の中に計上される場合があります。水道局では、会計年度任用職員の給与は、資料、2ページの職員給与費の中に入っているということですか。 ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  おっしゃるとおりです。 ◆中山均 委員  会計年度任用職員は、何人ですか。 ◎渡辺賢二 水道局経営管理課長  29名です。 ○美のよしゆき 委員長  ほかにありませんか。                    (な  し) ○美のよしゆき 委員長  以上で水道局の審査を終わります。  以上で委員会を閉会し、協議会を開会します。(午前11:11)  それでは、水道局から青山浄水場電気トラブルによる市民への影響について報告を受けます。  水道局管路課長の報告に先立ち、技術部長より発言を求められていますので、お聞き取り願います。 ◎帆苅功 水道局技術部長  協議会報告の前に、私から本件について一言おわびを申し上げます。このたびは2度にわたり、青山浄水場の電気トラブルによって、多くの市民の方々に多大なる御迷惑と御心配をおかけし、誠に申し訳ありませんでした。水道事業管理者以下、一同深く反省し、本件を重く受け止め、再発防止に真摯に取り組みます。改めて、このたびは大変申し訳ありませんでした。 ○美のよしゆき 委員長  それでは、管路課長より報告をお願いします。 ◎中山郁夫 水道局管路課長  では、青山浄水場の電気トラブルによる市民への影響について説明します。資料は2枚あり、一つは右側に地図が書いてあるA3の資料、もう一つは簡単な模式図と電線の写真があるA4の資料です。  資料、1、本件の概要です。今年2月25日の午前3時頃、青山浄水場において電気トラブルが発生し、浄水場が停電状態になって、断水が発生しました。通常の停電は送電の停止に伴い発生しますが、その場合は自家発電装置が自動に運転を開始し、給水が再開します。しかし、本件では、送電状態で遮断器Aが落ちてしまいました。資料の左下の図で、大きなバツの上に記載されているのが遮断器Aです。これは、一般家庭でいうブレーカーに当たり、そのブレーカーの保護回路が作動したため、浄水場構内の地面に電気が流れ出る、いわゆる地絡という漏電の一種が疑われたので、自家発電装置を運転する前に全ての水道局内の電気設備に異常がないか、職員によって確認する必要がありました。そして、約2時間後に安全確認を完了して、自家発電機の運転後、配水ポンプを起動させ、給水を再開しました。しかし、断水が長時間に及んだことから、濁水の影響が広範囲に生じました。また、2回目の事故が3月6日の夜、午後11時12分に発生しましたが、前回、確認作業をしていたためそれは省略できたので、停電から配水ポンプ運転までの時間は約20分でした。  時間的な経緯について、右の表を御覧ください。2月25日は午前3時に停電、職員参集し、4時52分に配水ポンプを運転しました。約1時間52分の停止です。3月6日については、午後11時12分に停電が発生して、11時32分には復帰し、約20分で再開しました。  次に、2、トラブルの発生原因について、地絡事故イメージ図を御覧ください。地絡事故については、後ほど説明します。右側の黒い四角で囲った部分が青山浄水場構内を示しています。浄水場構内の電気設備において遮断器Aが遮断した原因は、2事象とも小針6丁目で発生した地絡事故により生じた電気が、赤矢印で示したとおり地中を通って流れてきたことです。その電気を浄水場構内で検出したことにより、遮断器が遮断したと考えています。図の電力会社変電所から出ている線のうち、黄色は通電中、黒は停電を現しています。  A4の資料を御覧ください。地絡事故について説明します。上の図、高圧電線が3本あり、その下に支線という電柱と電柱を押さえる線があります。間隔は10センチ程度ですが、日本海の風がかなり強かったため、線がこすれ皮膜が剥がれた状態になってしまって高圧電線から支線に電気が流れました。図の支線の右上に記載されている碍子という楕円形のものは、白い瀬戸物やセラミックのようなもので絶縁の役割をしていますが、塩害によって電気がここを通り過ぎてしまい電柱を伝って地上、地下へ電気が流れてしまったということになります。  下の写真は修理済みの状態で、接触はしないようになっています。  A3の資料、左下に世帯停電と記載されていますが、東北電力ネットワーク株式会社の情報では、両日とも同時刻に近隣の変電所において地絡事故による停電が発生し、2月25日は約1,600世帯、3月6日は約1,500世帯が停電しています。今回の水道局の事故と停電とは何らかの関係があるのではないかと推測しています。  次に、3、濁水の発生原因についてです。御存じのとおり西区青山付近は、海から新潟平野、その間に砂丘列があり、地形に高低差があります。そのため、停電により配水ポンプが停止すると、自然の圧力、重力によって水が地形の低い地域の水道管に流れ、地形の高い地域にある水道管の一部が空の状態になります。配水ポンプが再度運転を開始すると、急な水の流れによって、若干たまっていたさびが攪拌されることによって濁り水になることがあります。濁水については、主に鉄成分ですので、誤って飲んでも体外に排出され健康には影響はありません。また、このたびの濁水に関して、市民からの健康被害の申出はありません。  次に、4、断水、濁水の発生状況です。地図の赤い枠で囲った部分が、青山浄水場から配水している範囲で、全体が断水及び減水の影響範囲です。1回目が2月25日の早朝3時、2回目が3月6日の深夜23時12分に発生し、両日とも範囲は同じです。その中の内側のピンク色部分は、1回目の濁水影響範囲で、青枠で囲われた部分が2回目の濁水影響範囲です。  詳細を説明します。地図の左側の表を御覧ください。まず、断水影響範囲は、1回目、2回目共通で約4万4,000世帯、主な町名は中央区が文京町、堀割町、関屋大川前、関南町、西区が青山、小針、真砂、寺尾、寺尾北、五十嵐東、坂井東、坂井砂山、新通と広範囲にわたっています。濁水影響範囲は、1回目が、青山、浦山、小針台、真砂、寺尾、寺尾北、五十嵐東で、2回目は青山、浦山、寺尾北、五十嵐東です。この付近の皆様には大変御迷惑をおかけしました。  次に、5、対応状況、初めに、学校への影響です。テレビでも放送されましたが、1回目の事案では、17校で給食メニューの変更などの影響があり、大変不便をおかけしました。ただし、休校等の措置はありませんでした。2回目の事案では、給食への影響はありませんでしたが、中学高校一貫校から、水質が心配とのことで水質検査の依頼がありました。調査をしましたが、水質異常は確認できませんでした。医療・福祉施設への給水対応については、1回目の事案では、最重要施設である人工透析を行っている病院に給水車2台を派遣し、濁水が万が一発生した場合に備えて待機しました。幸いにも濁水は発生せず待機のみでした。2回目では、福祉施設のうちデイサービスセンターに給水車を派遣し、1つ10リットルの災害用のポリパックを5パック配付しました。問合せ件数については、1回目が1,597件、2回目が243件でした。濁水処理の作業体制については、濁水の解消のため道路上の消火栓から濁り水を排出した際に、1回目は22班44名と給水車2台を派遣、2回目は最大19班38名と給水車2台を派遣しました。広報の状況は、断水及び濁水に関する情報を市ホームページ、防災メールほか複数のメディアを使い、市民に報告しました。  次に、6、今後の対応です。同様の事象が発生した場合でも、自家発電機が正常に自動運転し給水を再開できるよう、電気回路を変更しました。また、令和5年度までに実施する青山浄水場の受電設備と配水ポンプの更新において、今回の事案を十分検証し、より強い対策を講じるよう検討しているところです。なお、他の浄水場については、同様の事象が発生しても今回のような事態になることはありません。  最後に、7、水道料金等の減免について、濁水の影響区域のお客様に対しては、濁水相当分の水道料金及び下水道使用料を一律に減免するなどの準備を進めています。なお、減免した下水道使用料は、水道事業会計から下水道事業会計に補填します。 ○美のよしゆき 委員長  ただいまの報告にお聞きすることはありませんか。 ◆金子益夫 委員  何点か聞かせていただきます。初めに、本市の水道は、浄水場があれだけあっても水道料金を二十何年も上げず、事業会計の中では一番優等生だと思っています。  この事故は今回、青山浄水場にだけ起きていますが、過去に同様の事例がありましたか。 ◎中山郁夫 水道局管路課長  今まで市内の水道施設で、同様の事案は起きていません。 ◆金子益夫 委員  先ほどから部長が2回も3回もすみませんと頭を下げていますが、ユーザーである市民から水道の水を買ってもらって、電気で回しているのです。高圧電流が接触し、碍子を通り過ぎて地下へ入って、青山浄水場の一番大きいブレーカーが落ちたのならば、本市の水道局にだけ責任があるのでしょうか。東北電力ネットワークの責任はないのですか。 ◎中山郁夫 水道局管路課長  今回の事故では、実は水道局のポンプなどほかの施設に直接被害はありませんでした。また、青山浄水場の更新の過程において安全サイドで残していた保護装置が、その感度の特性によって外部の地絡、要するに漏電の電気を検知してしまったこと、そして原因調査に時間がかかり、自家発電を稼働するまで時間を要したことから、水道局にもある程度責任があると考えています。現在、東北電力ネットワークに賠償を求めることは考えていません。 ◆金子益夫 委員  うちのブレーカーが落ちれば、なぜ落ちたかをまず考え、理由を取り除いてスイッチを入れるのが当たり前です。うちも随分やられていますが、大きな落雷に備えて農業協同組合などの保険に入っています。水道局では地絡などについて保険には入っていないのですか。
    ◎帆苅功 水道局技術部長  公益社団法人日本水道協会の保険には入っていますが、要件によって出ないものが結構あります。実際、機械が壊れたということもありませんので、保険からはなかなか出にくいということがあります。また青山浄水場以外ではこのような事故が起きたことがなく、他都市にも確認したところほとんど例がないということで、本市の保護装置の感度が少し高かったのではと感じています。 ◆金子益夫 委員  雷が落ちたときは、粒子の細かい固い砂のところではどこまでも横に走っていき、鳥屋野潟周辺とか、豊栄の福島潟周辺のような泥炭で軟らかいところでは入ってもすぐ抜けると60年前の学生時代に土壌分析の授業で聞いた話を思い出しました。今回の事故は、高いところの電線が大風によって接触して、電気が碍子を通り過ぎて地下に行って、そして青山や寺尾辺りは砂地なので青山浄水場まで行ったと理解してよろしいでしょうか。 ◎中山郁夫 水道局管路課長  調査した結果、地絡、要するに漏電の現場と水道局は約1.2キロメートル離れていました。ただ、あの辺はおっしゃるとおり砂層で、電気が広がりやすいような場所であると考えています。 ◆金子益夫 委員  私たち農家ではいろいろなポンプをつけていて、名前は分かりませんが、一定の圧が来るとぱたぱたして送って、水が下がってくれば反対に水を一定のところで抑えるものがあります。そのようなものは、水道管についていますか。 ◎中山郁夫 水道局管路課長  基本的にはお客様の給水管レベルにはついていますが、配水管にはついていません。ただし、今回のこの事故を受けて、例えば高台に小さいタンクを設けたり、チャッキ弁というものを使ったりして、充水できるような設備を考えているところです。電気的な改良と管路的な改良を同時に進めようと話し合っています。 ◆金子益夫 委員  広報誌の「水先案内」に、こういうわけでこの事故が起きたというようなことを、少ない文字で分かりやすく広く市民にお知らせすることも大事だと思いますが、いかがですか。 ◎中山郁夫 水道局管路課長  御提案していただき、大変ありがとうございます。今後、広報担当部署と、内容と広報方法も含めて検討していきたいと思います。 ◆中山均 委員  事前の非公式の説明と今日の説明で大体理解はできたと思います。ただ、今の質疑にもあった地絡に対する感度について、ちょっと高かったんじゃないかとおっしゃられましたが、ちょっととか、じゃないか、のような非常に曖昧な表現が気になります。ほかの浄水場では起こっていなかったとのことです。そこには地絡を検出する回路がそもそもないのか、あるいは感度のレベルの問題なのか、今回感知する回路自体をなくしたのか、電気回路などはあまり専門的になると分かりませんが、その点をもう少し、特に、6、今後の対応について、もう少し具体的に説明していただけますか。 ◎中山郁夫 水道局管路課長  少し時間をいただけないでしょうか。 ○美のよしゆき 委員長  協議会を休憩します。(午前11:36)                    (休  憩) ○美のよしゆき 委員長  協議会を再開します。(午前11:37) ◎中山郁夫 水道局管路課長  水道局浄水課長から回答します。 ◎稲田秀明 水道局浄水課長  ほかの浄水場で起きなかったのは、青山浄水場とは違うシステムになっていて、このような保護装置はついていないからです。ほかの浄水場で青山浄水場と同様の事象が起きたとしても、こうした事態は起きません。保護装置の回路については、2回目の事案を受けて、保護装置が感知したとしても、浄水場の頭にあるブレーカーが落ちないような対策をしました。また、最終的には自家発電が回るような対策も取りましたので、最短で自家発電が回ることによって速やかに配水できるようにしました。 ◆中山均 委員  長くなってすみません。自家発電をすぐに回さなかったのは、例えば中で漏電の箇所があるかもしれないというリスクを考え、いろいろなところを点検したからという説明でした。今度は速やかに自家発電が回るようにしたとのことですが、今後、同じように遮断器が落ちた場合、当初警戒したようなリスクを確認する必要はないのでしょうか。 ◎稲田秀明 水道局浄水課長  今回作動してしまった遮断器、いわゆるブレーカーの頭のところに、東北電力ネットワークとの責任分界点となるもう一つのスイッチがあります。そのスイッチにも同様の機能があって、万が一事故が起こったときにはそこで落とすことになりますし、切れたとしても、自家発電が回るシステムにはなっています。 ○美のよしゆき 委員長  ほかにありませんか。                    (な  し) ○美のよしゆき 委員長  以上で水道局の報告を終わります。  以上で本日の日程を終了し、協議会を閉会します。(午前11:40)...